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日文89(55)


男は胜ち夸った笑みを浮かべる。
「あっ、くっ……ちょっと、苦しいかも……」
千冬を包む粘液が缔め付けを强め、その顔が苦渋に歪む。
「そうか」
俺は颔き、地を蹴った。
一瞬で加速。
「八咫乌流双刀剣术奥义?《绯扇》!」
二振りの日本刀から红莲の炎が喷き出し、千冬を包む粘液を一瞬にして焼き払う。
「なっ………」
その动きについていくことができなかった男は、ただただ狼狈えるのみ。
「お前が何かをするより、俺が斩る方が早い。どうした?まさか、今のが切り札か?」
「く、くそぉ……こ、ここ、こうなったら………テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます。テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます……」
「なんだ?」
天に向けて両手を伸ばし、何やらぶつぶつと呪文のような言叶を唱え始める男。 nwxs9.cc
すると、焼け残りの粘液がずるずると男の足元に集っていく。
「千冬。下がってろ……」
「あ、う、うん………」
なぜかボーっとしている千冬を下がらせ、双刀を构える。
「テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます。テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます」
どんどん集まっていくスライムが、徐々に男の体を这いあがり、その身を包んでいく。
「あぁぁ……ショゴス様……テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます……ショゴス様……」
「ショゴス………?」
闻いたことのない名だった。
だが、今男の体を包もうとしている粘液ならば、见覚えがあった。
スライムである。
「あひぃっ……うんんっ……おふっ……あっ?あっ?……テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます?わ、わ、わ、私のすべてを……ぉぉ……??」
男の顔が恍惚に歪み、その身が快楽に震える。 nwxs9.cc
そう、纷れもなく、男は快楽を感じていた。
それは、がくがくと身を震わせる度、大きくテントを张った股间に広がっていくシミを见ても明白だった。
やがて、恍惚としたまま男の全身がスライムに饮み込まれていった。
ぐちょぐちょと、スライム全体が蠢く。
「咀嚼してやがる………」
胸のむかつきを感じながら、二振りの日本刀を握りなおす。
バシュッという音とともに、スライムから无数の触手が飞び出し、袭い挂かってくる。
だが。
「遅い!八咫乌流双刀剣术奥义?《寒月》!」
冷気を宿し青く辉く刀身が触手もろともスライム本体を切り刻み、冻てつかせ、バラバラに打ち砕いた。

***

「ショゴス………と、言ったのかい、その男は」
「はい」
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